南方山と北方山(なんぽうやまとほっぽうやま)
南方山と呼ばれる乗鞍岳・御嶽山麓に広がる森林地帯では、益田郡小坂町や現在の大野郡高根村にあたる阿多野郷の人たちが木材の伐採や輸送に精を出しました。切り出した材を太平洋側へ流れる益田川に流し、木曽川を経て愛知県名古屋市熱田の白鳥港まで送りました。
一方、分水嶺より北側、北方山と呼ばれる北アルプス山麓の森林地帯では、現在の上宝村、神岡町にあたる地域の人たちが杣・木挽仕事に従事しました。切り出した木材を日本海側へと流れる高原川に流し、神通川を経て富山湾にある岩瀬港まで送りました。
飛騨ではこうした山で仕事をする人々を「山方衆」と呼んでいました。