第3章 民窯の出現

初期小糸焼、源十郎焼がいわばお殿様の御用窯であったとすれば、それ以降の窯は日用雑器を賄うための民窯です。

当時日用陶器はおおく尾張などの他藩から輸入していたわけですが、急峻な山中では運搬不便であり、しかも国境で関税を取られるため、どうしても自前の陶器製造の必要性にせまられました。

ひとびとは悪条件の土地で挫折を繰り返しながら、陶業を続けてゆきます。
飛騨のやきもの年表

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