飛騨の伝統行事 ●飛騨の伝統行事あれこれ

地域に根差した伝統行事が飛騨各地に。
そのいくつかをご紹介します。

四季を知らせる行事。その願いはさまざまです。
 古来より山の神、田の神など自然にその存在を信じられた神がいます。こうした民間信仰は、やがてさまざまな行事として現代に引き継がれています。飛騨の各地で鎮守の森にくり広げられる祭。家庭に残る風習。また山に入る、田を植えるといった際に神に祈る地域も残っています。
 こうした行事の多くは、季節に深く関わりがあり、自然の恵みへの感謝が先祖から引き継がれてきました。また行事があることにより、その季節を感じているともいえます。
飛騨の里では代表的な伝統行事の再現に努めています。
 飛騨の里が誕生する際、建物や道具のように「形あるもの」ばかりでなく、人の心に残る「形のないもの」も保存することにしました。それが伝統行事や伝承芸能などです。
 日本各地には、それぞれの地域にそれぞれの特徴を持った伝統が残っています。飛騨にも独自の変化をしてきた伝統があり、地域によっても違っていたりします。各市町村では、そうした伝統行事や伝承芸能の保存に努めていますが、なかには一般家庭では見られなくなってしまったものもありました。たとえば「花餅」を作る家庭は、少なくなってきているのが現状です。
 そこで飛騨の里では、こうした伝統行事を再現し、観光客に紹介するばかりでなく、飛騨の人たちの心から失われることのないように願っています。


飛騨の里ではさまざまな伝統行事を行っています。体験していただけるものもありますので、機会がありましたらお気軽に。
子供たちが練習の成果を披露する、伝承芸能の祭典。
「飛騨の里まつり」の願い。

 毎年8月中旬または下旬の日曜日、「飛騨の里まつり」を開催しています。そこで高山市子供伝承芸能連合保存会のみなさんによる様々な芸能の実演が行われ、飛騨の里を彩っています。
 市内各地の神社で行われる祭礼で、子供たちが中心となって民俗芸能を奉納することは少なくありません。飛騨の里ではそうした芸能の披露の場として、伝承芸能の保存活用や後継者育成の一役を担っています。
 ひとくちに伝承芸能といっても様々なものがあります。俗に「カンカコカン」と呼ばれている闘鶏楽は、中世的な舞楽の要素を今に残す全国的に見ても珍しい芸能です。獅子舞にいたっては、ダイナミックな動きで荒々しい兵助獅子やそれと対照的をなす女性的で優しい伊勢神楽、獅子のお面をかぶった獅子芝居などが見られます。飛騨の里まつりは夏休みのイベントとして好評です。(開催日は年により違いますのでイベント案内でご確認ください)

飛騨各地の伝統芸能を披露する子供たちは真剣そのもの。
飛騨の伝統行事一覧
1月
 元日 初詣/若水を汲む。雑煮を食べる。 三日まで正月休。白飯・白もちを食べて一家団欒寛くつろぐ。
7日 七草粥
15日 鏡開き、どんど焼き/鏡餅のぜんざい、汁粉を食べる。正月飾りや花餅など をおろし、神社などで焼いた。
24日 二十四日市/酒粕、黒砂糖など、ショウケ、バンドリなどが売り買いされ ました。(高山市
2月
3日 節分/バンバ(雪かきに用いる道具)に鬼の絵を書いて玄関の前に縛った。(宮川村)
初午 節分から数えて最初の午の日に、養蚕と五穀豊穣を早祝いする行事
〜4月 ハルキヤマ(春木山) 薪の切り出しに山へ入る。
3月
20日 お彼岸の寺参り、墓参り
4月
3日 ひな祭り
中旬〜 春の祭り(飛騨地方の神社各地)
5月
〜5月初旬 春の祭り(飛騨地方の神社各地)
5日 端午の節句
5月中 田植え
中旬〜 山菜摘み
6月
〜6月上旬 山菜摘み
6月中 桑市(高山市ほか)
7月
特になし
8月
 7日 七夕
15日 お盆
8月中 疱瘡送り
9月
 23日 お彼岸
初旬〜 秋の祭り
下旬〜 稲刈り
10月
10月中 秋の祭り
〜10月中旬 稲刈り
11月
10月〜11月中 コケ山、大豆・小豆・アブラエ(エゴマ)・ソバなど雑穀の収穫
11月上旬 ホウバ(朴葉)拾い ホウバは縛って、イロリの上につるし乾燥させた。 そして皿、包装紙などとして用いた。
中旬 秋餅/農家では餅をついて塩あんでまぶし、神仏に供えて秋の収穫を祝った。
下旬 菜洗い/冬に備えて、漬物につける野菜をきれいな湧き水で洗った。
11月中 報恩講(ほんこさま)/浄土真宗の家で行われる親鸞上人を偲び、先祖に感 謝する行事。
12月
 下旬 正月やわい(準備)/しめ縄、花餅
28日 餅つき/お鏡、花餅、正月用の白餅、普段食べる草餅、豆餅などをついた。
29日頃 豆腐づくり
31日 年取り
 

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