榑葺き民家 
榑葺き民家とは ●旧新井家 ●旧中藪家 ●旧田中家 ●旧田口家 ●旧大野家 ●旧前田家 ●旧野首家

高山の町屋の造りを取り入れた農家です。
六ツデイと呼ばれる広い畳の部屋が特徴です。
それまで農家は農民自身が建てていました。町屋の大工が建築した農家は珍しいものでした。
 奥飛騨北アルプス山麓の集落旧上宝村神坂(かんざか)にあった旧前田家は、明治時代に建てられた町屋風の民家です。軒も高く、飾りの付いた腕木など、意匠も形態も一般の農家とはひと味違う風格をもつ住宅です。昔、村で一二を争う豪農だった前田家の当主が、高山の大工に作らせたものでした。
 旧前田家は、町屋風に小庇をつけ、それを支える腕木と雲形の持送りには白く胡粉を塗っており、意匠を凝らしています。また、角柄窓(つのがらまど)とよばれる小窓が壁面に点々と設けられているのも、当時の農家には珍しく洒落た感じがします。
 屋内の材木は全てヒノキ材が用いられ、オエと呼ばれる囲炉裏のある居間も板床ではなく畳敷きです。通称「六つデイ」と呼ばれている座敷は、八畳間が三室、六畳間が三室あり、これらをすべて解放すれば畳四十二枚敷きの大広間として使用することが可能となっています。こうした広い空間は、結婚式、葬式など冠婚葬祭やお祭りの時に使用されました。
 囲炉裏を囲みながらくつろいで、昔の家族団らんを体験してみてはいかがですか。またその広い座敷を利用して、特別展などのイベントを開くことがあります。そのおりにはぜひ覗いてみてください。

畳座敷の「六つデイ」

広い空間がとれる六つデイは展示イベントに利用されている。
旧前田家の履歴書
◎かつての住所 /岐阜県高山市上宝町神板
 所在地マップを見る

◎建築年代/明治32年(1899)
◎県指定重要文化財

旧前田家の身体測定
◎桁行19.5m 梁間11.8m
◎榑葺き(板葺き)切妻造
◎外観の特徴/西面下屋附属、東北面庇附属板葺

飛騨の里にある江戸時代の民家とくらべ、囲炉裏まわりが畳敷きなのも特徴である。

榑葺き民家 
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